FP市役所

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市役所職員のFP2級合格体験記

みなさんこんにちは、FP市役所です。

お仕事お疲れさまです。FP試験の勉強、はかどっていますか?

今回は、FP3級から勉強を始め、FP1級を取得した現役市役所職員の「FP2級合格体験記」をお話していきます。

私が全国の市役所職員全員に最も取得を進める「FP2級」の受験のきっかけになれば幸いです。

 

 

 

FP3級受験者は、間髪開けずに勉強を

FP3級試験の合格の手応えがあったため、試験が終わってすぐに2級対策に取り掛かりました。1日も空けないことは重要です。私は、3級試験の翌朝から2級の勉強を開始しました。振り返ってみてこれはとっても良かったと思っています。

 

まずは、試験範囲や傾向を俯瞰するために過去問を確認し、テキストを通読することにしました。2級はある程度しっかり勉強しなければいけないと思い、今回買ったテキストは1番目メジャーな「みんなが欲しかったシリーズ」にしました。しかし、このテキストは私には合わなかったです。書いてある内容は分かりやすいんですが、とにかく紙質が好みではない。少しツルツルした質感で加筆する際にストレスなんです。

テキストに書き込みしない人なら関係ありませんが、テキストにも問題集にも書き込みしまくる私にとっては紙質は重要です。テキスト選びの際は、気になる方はテキストを手に取って紙質も選びましょう。

 

問題集は、TACの「すっきりとける FP 2級問題集」です。

あえて、みんほしシリーズとは別の問題集にしました。この、すっきりとける問題集は、コンパクトにまとまっていて使いやすかったです。この問題集を受験日までいつも持ち歩いていた、という感じです。

3級では実技の点数があまり良くなかったので、2級の実技で足を引っ張らないよう、学科よりも実技に力を入れて勉強をすることにしていました。

 

平日の勉強はルーティン化

あまりあてにはなりませんが、FP2級合格までの勉強時間は300時間程度と言われています。試験前の詰め込みだけでは合格は難しいと思いますので、計画的にコツコツと勉強していくことが大切です。

私は、平日は朝、出勤前に勉強することにしていました。朝5時に起きて6時まで1時間勉強し、朝食や身支度と同時にYouTubeで動画解説を見ていました。

市役所での仕事の際、いつも私は、お昼ごはんは職場近くのお店で食べるか、コンビニ弁当を自席で食べます。その時間は、スマホの過去問道場で勉強をしていました。

帰宅後は30分程度、机に向かって勉強し、その後は食事をとりながらYouTubeの動画解説で勉強しました。就寝直前にもう30分程度、暗記だけする時間をとりました。

まとめると、机に座る勉強は1日2時間。後はスキマ時間をすべて勉強に使いました。スキマ時間に勉強以外の事をしないように、ニュースアプリや要らないSNS系アプリは、スマホのトップ画面には表示されないように設定しておきました。

平日は、机上の勉強は日常生活の一部として当たり前に行い、それに上乗せできるスキマ時間の勉強をどれだけ確保できるかが鍵ですね。

 

休日の勉強はポモドーロで

平日の勉強時間はたったこれだけなので圧倒的に足りません。土日はたっぷり勉強する必要があります。

1回25分勉強したら5分休むというポモドーロテクニックを使い、休みの日は12から14ポモドーロをこなすことで、1日12時間勉強するのを目標としました。

朝はいつものように5時に起きて2ポモ

朝食後に3ポモ

少し家事をしてから2ポモ

昼食後に3ポモ

休憩がてら家事をして夕食までさらに2ポモ

これで合計12ポモドーロです。

後は寝る前まで1~2ポモ上乗せできるかどうか、という感じです。

ただ、特に日曜日は翌日の仕事に支障をきたしてはいけませんので夜まではコン詰めないである程度のところで早めに寝るようにしています。

 

2級の勉強は楽しい

FP2級の勉強は楽しかったです。特に問題集を解くのが楽しいです。

知らない知識がどんどん増えて解ける問題が増えていくことが嬉しくて仕事中も早く家に帰って過去問演習やりたいと思っていました。

私が得意な分野は、金融と不動産でした。特に不動産は農地法都市計画法など市役所の仕事にも関連する部分が多く勉強してて面白かったです。

逆に苦手な分野はライフプランニングの特に雇用保険関係です。市役所職員は雇用保険の適用対象外であるケースが多いため全然イメージがつきません。雇用保険は1級試験でも頻出分野ですが、ずっと苦手意識を持ったままでした。

相続分野も市役所とはあまり関係がない科目でしたが、民法相続税法の関係など法律が出てくるのは市役所職員の得意分野だと思いますので、私も相続分野は楽しく勉強できました。

試験3週間前の日曜日、試験当日と同じ時間で午前と午後に過去問題をやってみたところ、どうにか合格点が取れそうな手ごたえだったので、ペースを崩さず勉強を続けました。たまに勉強が辛くなってモチベーションが下がった時は、本屋さんに行って1級のテキストや問題集を眺め、「自分は必ずこのテキストで勉強するんだ」と自身を鼓舞していました。

 

試験当日の様子

当日の試験会場は、大学キャンパスではなく、貸会議室のようなところでした。

ちなみに私が受けた試験は、FP協会実施です。

かなり早めに到着し、会場の建物を確認し、近くにあった神社にお参りしてきました。その後、会場近くのカフェで最終チェック。そのカフェのお客さんのほとんどがFP受験者でした。入場可能時間になり、会場に入り自分の席に着いたところ、会場の一番後ろで端っこの最高にいい席でした。広めの机に一人がけで、きれいなジュータンだから靴を脱いでリラックスすることができました。

 

午前中の学科試験、当初の目標は制限時間30分前退出でしたが、金融で分からない単語が出てきて時間を取られてしまい、4択のうち最後の2択から絞れない問題がいくつも出てきました。このあたりから、途中退出は無理かと思い始めました。途中退出OKになっても出ていくのは50人くらいいる中で3人くらい。みんなも時間かけてるなぁ、と思いました。途中退出どころか、さっぱり分からない問題がいくつもあり、時間が足りないくらい焦ってきました。結局しっかりした見直しもできず、制限時間終了。

 

お昼は朝行ったカフェに直行しましたが、すでに満席でした。その他周辺のカフェも入ることができず、10分以上歩いたところのカフェに到着。ささっと軽めの昼食にして、会場に戻りました。スムーズに店に入れなかったものの、歩いたことはよい気分転換になった、ととらえることにしました。

会場で歯磨きし、戦略的にギリギリで着席。

 

午後の実技試験は、苦手で練習しまくった保険証書の読み取り問題から解くことに決めていました。この問題は、そこまで難しいわけではないものの、注意深く確認しないとぽろぽろと部分的に落としてしまうことがあります。しかし、最初に集中して解くことで、確実に3問正解できると信じていました。

保険証書問題を解いたら、問1に戻って順にサクサクと。実技は練習しまくったから、どんどん解ける解ける。初見や難しめで時間かかりそうなのものは、あっさり飛ばして次の問題に向かいます。解ける問題から解いていって、時間に余裕が生まれると心にも余裕が生まれるものです。改めて飛ばした問題に戻ってみると、何が大変に見えたのか?簡単な問題でした。

実技はつまづくことなく解けましたが、学科同様に時間いっぱいまでかかりました。学科の120分は長くて疲れますが、実技の90分は気が抜けず集中しっぱなしで解く必要があります。どちらもとにかくへとへとに疲れました。

 

試験終了後

疲れ切って会場を出ました。

あまりに疲れて、試験会場から直接駅に向かう気分になれず、とぼとぼと1駅分歩きました。ぼんやり、何も考えずに30分くらい歩き、隣の駅から電車に乗り、帰宅しました。

FP3級と2級は当日発表の解答速報で、合否をほぼ正確に確認できます。帰宅後、とにかく胃が痛く食欲がわくこともなく、解答速報を見たくないと思いました。

でも見たい、いや怖い。そんな風にそわそわすること約5分。

意を決して解答速報を確認しました。学科も実技も6割越え、安心しました。出来は全然よくなかったけど、たぶん受かった。

よかった。後日送られてきた合格通知では、学科が39/60、実技が79/100でした。3級のときとは逆に、2級では学科がギリギリでした。危ない危ない。

YouTubeでFP講師の方がやってくださっているお疲れ様ライブを見ながらビールを飲んで、ようやく落ち着きました。

ひさしぶりに飲んだビールが本当にうまい。

資格試験は体に悪い、でも楽しかった。

「ほとんどの人にとっては、普通の日常、いつもの日曜日。それが自分にとっては、努力の集大成の特別な日。これで終わるんじゃつまらない、1級もがんばる」

そう思った2級試験当日でした。

 

以上、私のFP2級合格体験記でした。

みなさんの受験の参考や勉強のモチベーションアップになれば幸いです。

そのうち、恐怖のFP1級連続不合格体験記、でも書こうかと思います。