FP市役所

FP資格の勉強で、全国の市役所職員(町村職員を含む)に、誇りとマネーリテラシーを

全国の市役所職員がFPの勉強をする3つのメリット

はじめまして、FP市役所と申します。

市役所の職員で、1級ファイナンシャル・プランニング技能士です。

みなさん毎日お仕事お疲れ様です。

突然ですが お仕事は楽しいでしょうか?私は楽しいです。市役所の仕事が大好きです。

私は市役所で仕事をして数十年経ちますが、市役所の仕事って、世間一般に思われているよりも難しいと感じています。

さらに言うと、世間一般だけでなく、市役所職員みなさん自身が考えているよりも難しいとも思います。

市役所職員がFPの勉強をする3つのメリット

市役所職員がFPの勉強をする3つのメリット

数年に1度転職する市役所の仕事

職員自身が考えているよりも難しいということはどういうことでしょうか?

市役所の仕事はとてもシステマチックに出来上がっていて、どんな能力の人がどんなモチベーションでやったとしても一定のレベルで仕事が終わるようになっているものです。

市民サービスに直結する業務が止まってしまったら、大変ですからね。

ところで、市役所職員は異動がつきものです。普通、3年から5年程度で異動するのではないでしょうか。私は 異動により10箇所以上の職場を経験しています。

どこの市役所でも、福祉部門から土木部門、会計部門から人事部門、まったく関係ない異動がたびたびありますよね。

異動の度に転職したかのようにイチから仕事を覚え直すことになります。前の職場の知識はほとんど生かされず、新しい知識を一刻も早く吸収していく必要がある、 それが市役所職員の異動です。

「異動が怖い」「何年も働いているのに、隣の部署のことが全くわからない」という方も多いかと思います。

いつ起こるか分からないゼロスタートである異動に対向するため、知識を素早く吸収するか、事前に幅広い知識を持っておく必要があります。

一歩先がある市役所の仕事

大昔、市役所の仕事は、「休まず、遅れず、働かず」で足りる、なんて言われていました。実際のところ、未だにそのようなスタンスの職員は絶滅していません。

しかし、多様な市民ニーズにしっかり応えたい、より良い市民サービスを提供したい、と考えると、たくさんの知識とそれを学ぶ姿勢が必要になります。

日々の事務の効率を上げるという一般的な改善だけでなく、地域の人の意見を直接聞いたり、学生や若者と一緒に新しい政策を考えたり、他業種の方や他の自治体の方と情報交換したり、そういった一歩先、プラスアルファのことを考え出すと、市役所の仕事は無限に広がっていきます。

数ある公務員の職種においては、スペシャリストが求められることが多いですが、市役所職員は逆に、公務員の中で最もゼネラリストである必要があります。

ファイナンシャルプランニング技能士検定とは?

ところでファイナンシャルプランニング技能士検定をご存じでしょうか?

FP(ファイナンシャルプランナー)は、金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識を持ち、お金にまつわる相談を受ける専門家です。

とても人気のある資格で、受験者数がどんどん増えています。

特に2級・3級FP技能検定は、試験日や試験場所にとらわれない、CBT受験が可能で、さらに受験しやすくなっていますね。

私は、自分の投資知識を少しでも向上させたいと思ったのがきっかけで、このファイナンシャルプランニング技能試験検定の勉強を始めました。

勉強を始めてすぐに「このFPの知識は市役所職員として仕事に役立つ内容が豊富にあるぞ」と感じました。

市役所職員なら(それほど)勉強しなくても合格出来る!?

ファイナンシャルプランニング技能試験検定の問題には、市役所職員なら解けるものがたくさんあります。

例えば、これなんかどうでしょう?マルバツ問題です。

問 健康保険の被保険者である A さん(69歳)は、70歳になると健康保険の被保険者ではなくなり、後期高齢者医療制度の被保険者となる。

正解はバツです。

福祉や年金の部署を経験したことがある方ならば、後期高齢者は75歳ということは常識ですね。

問  固定資産税評価額とは、固定資産税、都市計画税、不動産取得税、登録免許税などの算出の基礎となる価額であり、毎年1月1日現在の価額評価を行っている。

こちらも正解はバツです。

税金や都市計画の部署に行ったことがある方ならば、固定資産税の評価替えが3年に1度ということはご存知だと思います。

これらは FP 3級の試験に出る問題です。 2級、1級となるともっと難しいと問われ方になりますが、基礎となる知識は変わりません。

市役所職員がFPの勉強をする3つのメリット

私は、日本中の市役所職員全員に、FP 試験の勉強をしてほしいと思っています。

それは何もみんなに市役所職員から転職をしてファイナンシャルプランナーになってほしいというわけではありません。

FPの勉強には、市役所職員として生きると決めた皆さんにとって今後の人生で役に立つメリットがたくさんあるからです。

私が考える、3つのメリットを紹介します。

1 異動の際の事前知識として役立つ

最も大きいメリットはこれです。

3〜5年で全くの別世界へ異動。そのたびに専門性のなさに不安を感じていませんか?

実はFP試験の幅広い知識は、市役所内の『共通言語』になります。

新たな部署に異動した時、少しでも基礎知識があると異動後の職場の引き継ぎを受けたとき、理解が進みやすく仕事を覚えるスピードも少し早くなります。

異動の際は仕事も忙しいですし、覚えることもたくさんあります。新たな環境で大きなストレスを感じることもあるでしょう。

その中で、部分的なものでも構わないので、多少の知識を持っていることは大きなアドバンテージになります。

私は、福祉系の部署に異動になったとき、FPの勉強で学んだ年金の体系や健康保険の任意継続被保険者制度の知識が、すごく役に立ちました。

異動しなかったとしても、他部署の仕事を理解することはとても重要です。

税の基本的知識や、都市計画とは一体どういったものか、などを知っておくことは他部署の方と仕事をする際にも役立ちます。 

市役所の仕事は、部署間の連携が重要です。色々な部署の知識を知っておくことは、市役所における自分自身の価値を高めることにもつながります。

2 勉強習慣が身に着く

市役所職員は、業務外の研修も多い方だと思います。

しかし、一定の年齢になったところで職層別研修は少なくなり、研修を受ける機会は自ら選ばないとどんどん減っていきます。そうなってくると重要なのは自己研鑽です。

皆さん最近、机に向かって勉強したことありますか?

仕事や日々の生活が忙しく、いわゆる勉強をする機会はめっきり減ってしまっているのではないでしょうか?

そんな時に、FP3級試験はちょうどいい勉強習慣を身につけるきっかけになります。

別記事でお話ししますが、FP3級はそれほど難しい試験ではありません。

とはいえ、机に向かってノートを書いたり、問題集を解いたり、そういったいわゆる勉強をある程度はする必要はあります。

これは、人によっては大学入試や公務員試験の勉強の時以来の、久しぶりの試験勉強だと思います。

いつもの仕事の思考とは違う考えをする必要がありますので、脳の活性化につながることを実感出来ると思います。 ヘトヘトに疲れますが…

こうして勉強をすると勉強習慣が身につきます。

FP 試験の勉強が終わった後も、自分の興味を持った新たな資格試験の受験をしてもいいですし、業務に関連する深い知識を学ぶことも良いかと思います。

市役所職員は、積極的には勉強しなくても日々の仕事をこなせれば安定した給料を受け取ることができます。

しかし、自らの意志で自己研鑽を積むことは、市民にとっても、そして自身にとっても非常に有益です。

3 自分の私生活に役立つ

これはもう当たり前のことですが FP 試験の知識は生活に役立ちます。

市役所職員である皆さんは、当然公務員です。安定した立場で、一定水準の給料をもらい続けることができます。

この安定していることの悪影響か、市役所職員だけでなく職種に関わらずマネーリテラシーの向上が後回しになりがちですよね。

給与明細の天引きの内容が理解できないとか、年末調整が何のためにあるのか分からないような方もいますし、給与明細を見ずに捨てるという方までいるくらいです。

せっかく安定した給与がもらえる立場なのだから、そのお金を守り、増やす知識があった方が、より豊かに人生を過ごすことができます。

その基礎的な知識が、FP 試験には詰まっています。

FP試験で仕事に誇りを

このように メリットの多い FP 試験勉強です。

忙しい仕事の合間を縫って勉強することには、とても意味があります。

勉強習慣をつけることはとても良いことです。

私の願いは、全国の市役所職員が、自分の意志でFP試験の勉強をし、知識を向上させることで、より良い業務をより楽しくできるようになり、市役所職員であることに誇りを感じるきっかけとなることです。

以上、全国の市役所職員全員にFP試験勉強を勧める3つの理由をお伝えしてきました。

毎日の仕事は忙しいかと思いますが、市役所職員のみなさん、ぜひFP試験にチャレンジしてみてください。

【農地法×FP対策】農業委員会って何者?「市 vs 都道府県」の視点で3条・4条・5条の許可・届出を完全攻略

 今回は、FP試験問題や宅建試験にも出てくる「農業委員会」についてお話していきます。

農業委員会ってなにものなの?

農業委員会ってなにものなの?

はじめに:なぜ農地法はややこしい?鍵は「農業委員会」の正体にある

こんにちは、FP市役所です。 FP3級から登場し、宅建試験でも必ず出題される「農地法」。3条、4条、5条の数字が並び、「誰の許可が必要だっけ……?」と頭を抱えている受験生は非常に多いです。

このややこしい法律をノーミスでクリアする特効薬があります。それは、問題文に登場する「農業委員会」の正体を、市役所職員の視点で正しく理解することです。

今回は、日々の実務や組織の仕組みに紐づけて、農地法の頻出ポイントを絶対に忘れないレベルで脳に定着させます。

結論:農業委員会=「市役所の農業担当課」と思えばいい

テキストには「農業委員会は市町村に設置されている独立した行政委員会」と小難しく書かれていますが、市役所職員ならばご存じ、要するに「市役所の農政課や産業振興課」ですよね。

選挙管理委員会や教育委員会と同様に、そこで実際に汗を流して働いているのは私たちと同じ市役所の職員(農業委員会事務局職員)です。

行政委員会の中でも、農業委員会は特に小さく、首長部局の農業担当部署との兼務となることが多いかと思います。逆に、農業が盛んな地域では、農家の方が持っている土地が重要であり、農業委員会の権力がとても大きいということもあります。

彼らは日々、管轄する地域の農地を1筆ずつパトロールし、「誰が、どこの土地で、何を作っているか」をすべて把握している土地のプロフェッショナルです。だからこそ、固定資産税課や都市計画課とも密に連携しています。

  • ここが試験のヒント! 「地元の状況を100%知っている身近な市役所(農業委員会)」と、「書類上でしか判断しない遠い都道府県(知事)」。この距離感の差が、そのまま試験の「許可権者の違い」に直結します。

農地法に関する例題

それでは、農業委員会が登場するFP試験の問題をいくつか出してみます。

例題1 三択問題です

問題:自宅の建築を目的に所有する農地を宅地に転用する場合、原則として都道府県知事の許可が必要であるが、「   」にある一定の農地については、あらかじめ農業委員会への届出をすれば、都道府県知事の許可は不要である。
選択肢:

1 市街化区域内

2 市街化調整区域内

3 農業振興地域内

正解は1、市街化区域内です。
本来、大切な農地を勝手に潰す(転用する)行為は、遠くの「都道府県知事」の厳しいチェック(許可)が必要です。しかし、そのエリアが「市役所が計画的に街にしたい(市街化区域)」と決めている場所なら、わざわざ知事の許可を仰ぐ必要はありません。「地元の農業委員会に事前にサラッと『届け出』だけしてくれればOKだよ」という特例(4条届出)が認められているのです。

 

例題2 マルバツ問題です

個人が所有する市街化調整区域内の農地を駐車場用地として自ら転用する場合、原則として農業委員会の許可を受けなければならない。

正解はバツです。

「市街化調整区域」は、市役所が「みだりに街にせず、緑や農地を守りたい」と抑制しているエリアです。そんな最重要エリアの農地転用を、現場の農業委員会レベルで勝手に許可できるわけがありません。国や県の防衛線として、ここは「都道府県知事の許可」という重い手続きが必要になります。

 

例題3 マルバツ問題です

農業者である個人が所有する市街化区域内の農地を他の農業者に農地として譲渡する場合、その面積規模にかかわらず、原則として農地法第3条に基づく農業委員会の許可を受ける必要がある

正解はマルです。

これが「農地法3条」です。土地の用途は「農地のまま」ですが、所有者(権利)が変わります。ここで大切なのは、「新しい買い手が、本当にちゃんと農業をやってくれる人か?」を審査することです。これを見極められるのは、地元の農家さんたちの状況を熟知している現場の「農業委員会」しかいません。用途が変わらない(農地が減らない)ため、都道府県知事は登場せず、農業委員会が自ら「3条許可」を出します。

市内の農地管理が農業委員会の主な仕事

例題でお分かりのとおり、農地法に関する手続きは、農業委員会の重要な業務です。
農地法3条4条5条の概要は以下のとおりです。

  • 3条=権利移動
  • 4条=転用
  • 5条=転用目的権利移動

市役所内では、農地法3条の手続きは、単に「3条」とは呼ばず、「3条許可」と呼ぶことが多いです。3条の手続きは、4条5条の都道府県知事への届け出受理と違い、農業委員会自身が許可を出すため、「許可」という単語を付け加えているんです。
法的には3条4条5条どれも許可なんですが、市役所(農業委員会)が許可できるのは3条だけなので、「3条許可」と呼び、それと区別して4条5条は「4条届出」「5条届出」と呼んでいます。

ちなみに、農地を宅地などにしたい場合に「農地転用」という手続きをとることになりますが、農家や農業員会事務局内では「のうてん」と呼んでいることが多いです。
ほかに、FP試験ではあまり出題されませんが、「相続により農地の所有権を取得した場合に農業委員会に届出をしなければならない」という規定があります。所有権が変わるわけですから本来は3条許可ですが、相続に対して農業委員会が口を出すことはできませんので、管理上所有権の変更を届け出る必要がある、という事です。

この手続きがあると、農家さんの訃報が農政課窓口に入るわけですから、書類上のやり取りだけではなく故人の思い出のお話をしたり相続人である親族の方のことを話したり、対市民最前線の市役所ならではの窓口対応ですね。

許可だけじゃない!他にも農業委員会の仕事はあります

農地法に基づく許可や届出の業務だけが、農業委員会の仕事ではありません。FP試験の範囲からは少し飛び出しますが、農業委員会の仕事は多岐にわたります。

  • 遊休農地・ヤミ小作のパトロール: 耕作されず放置された土地や、正規の手続きを踏まない不正な貸し借り(ヤミ小作)の防止。

  • 税金・年金のサポート: 農地を相続した際の「相続税の納税猶予制度」の手続きや、農業者年金の事務処理(※試験には出ないので深掘り不要!)。

  • 市民農園の開設サポート: 都市部で人気の市民農園などは、農政課(首長部局)と農業委員会がタッグを組んで運営しています。

農家の方々は、日頃から体を使っているため本当にお酒が強い方が多いです。事務局職員が懇親会で飲み潰される光景も「あるある」ですが、そうした信頼関係の上で地域の貴重な財産である「農地」が守られています。

まとめ:「誰が一番詳しいか」で考えれば、農地法は怖くない!

「地元の農地に一番詳しい市役所(農業委員会)が動くべきシーン」なのか、「県全体のバランスを見る都道府県知事の許可が必要なシーン」なのか。

この構造さえ頭に入っていれば、試験本番で問題文が少しひねられても、実務の景色を思い浮かべるだけで自然と正しい選択肢が浮かび上がってくるはずです。

数字や条文をただ暗記するだけの勉強からは卒業しましょう。皆さんが働く市役所のワンフロアで行われている業務そのものが、合格への最強のテキストです。

それでは引き続き、FP試験の勉強頑張ってください。

集中力ゼロの市役所職員が勉強に集中するための道具10選

こんにちは、FP市役所です。

日々の業務でクタクタになりながら、机に向かって資格試験の勉強を始める……。それは本当に素晴らしい自己研鑽ですが、いざ始めると「疲れて身体が痛い」「集中力が続かない」と悩む方も多いのではないでしょうか。

安心してください、それはあなたのモチベーションのせいではなく、単に「大人の勉強環境」が整っていないだけです。 今回は、私が3年間、1,000時間以上の試行錯誤を経て辿り着いた「集中力を強制的に引き出す10の道具とハック」を紹介します。大人ならではの経済力も少しだけ使いながら、効率よく環境をハックしていきましょう。

1 椅子

まずは什器、多少お金がかかりますが大切です。
FP試験勉強は長時間座っていることになります。考えてみれば市役所職員も長時間座っている仕事なんですが、姿勢が違うからなのか、普段よりももっと身体が疲れてしまいます。私は、勉強開始当初、背中と肩と腰が痛くてたまりませんでした。その場合に必要なのは体に合ったいい椅子です。
高級である必要はありませんが、背もたれがあって肘掛けがあってある程度リクライニングするもので、そしてお尻が痛くない。こういった椅子はなるべく早く準備しておいた方がいいと思います。ダイニングテーブルの椅子など、とりあえずあるもので済ませてしまうと、勉強の難しさではなく勉強するという姿勢がつらくて勉強をやめてしまうという最悪の事態になりかねないです。

2 BGM

次は音楽です。
勉強のBGMには諸説あって、モーツァルトがいいとか、自然の音がいいとか、アンビエントが脳波を直接刺激するとか、チルい音楽がいいとか、好きな音楽でノリノリになればいいとか、そもそも勉強中に音楽を聴いてはいけないとか。
色々とあると思いますが、私の結論としては、色々聴いて試してみればいいと思います。私は先ほど記述したモーツァルトやらなんやら全部聴いて試しました。私の場合は、気分によって聴きたいものが違うんです。また大好きだと思っていたものも途中で飽きてしまいBGMを聞きたくなることがあります。好きな時に好きな音楽を聴くのが一番いいと思います。みなさんは中学生高校生ではなく大人なんですから、好きにやっていいんです。
ちなみに私のおススメは、Lofiと自然音です。

3 MOLDEXの耳栓

さっきの音楽とは逆に耳栓です。
これは最強ですし結論が決まっています。時間をかける必要はありません。MOLDEX(モルデックス)を買えばいいんです。音楽を聴かずに勉強したいという時は常に耳栓をします。一瞬でも騒音が入って来ることで、集中が途切れるのを防ぐためです。耳栓orノイズキャンセリングイヤホン。勉強の時はこの2択どちらかで決まりです。モルデックスは、安くて最強の耳栓です。寝るときも使えますので、大量に買っても大丈夫ですよ。

4 シャープペンシル

いわゆるシャーペンです。
これにはこだわってください。私は大人の力で最近受験生の間で人気のシャーペンを次々と買ってきました。集中力が長続きするシャーペンや自分でカチカチする必要のないシャーペン。結局行き着いたのは、大学受験の時に使っていたドクターグリップでした。しかし私はこのドクターグリップを皆さんにおすすめするわけではありません。それぞれにあったシャーペンがあるかと思います。みなさんも家にある、どっかのノベルティのようなシャーペンではなく、とにかく気に入ったシャーペンを見つけてください。人気のある商品を5本くらい一気に買ってしまって、使い比べて自分にあったものを決めればいいです。みなさんは、毎日市役所で働いている立派な大人なんですから、大人買いOKです。
ちなみに私はシャーペン派ですが、ボールペン派の人はそれでも良いかと思います。ただその場合も決して安物のノベルティグッズを使うのではなく、自分に合った使い心地書き心地の道具に出会うまで探究の旅を続けてください。

5 サクラクレパスの消しゴム

書いたら消します。

シャーペンとは違い、消しゴムについてはいろいろな商品を比較しておきました。1個100円もしない消しゴムですから、ロフトで売っている消しゴムを全部買って、同時に使って比較しました。その結果、結論がバシッと出ました。
結論「さくらクレパス」。これは消し心地と消しカスのまとまりの上で、もっとも良い使い心地です。
鉛筆を使わずパソコンで仕事をしている日常と比較すると、勉強中に消しゴムのカスが出るというのは結構気になることです。このストレスを最小にしてくれるサクラクレパスの消しゴムは最強です。
ちなみに、比較のためにたくさん買った消しゴムは、すべて職場の共有文具入れに寄付しました。多分、30年くらいもつのではないかと思います。

6 ノート

勉強には手書きがいいです。
FP試験はCBTも導入されていますが、勉強ではやはり手を動かして書くことが中心です。そこで必要なのはノートです。ノートについては特に細かいことは言いませんが、私は無印良品のA5サイズのルーズリーフを使っていました。A5サイズはテキストや検索のために使っていたiPad miniと同じサイズなので、重ねて使いやすいからです。あと、無印良品のルーズリーフは上下(天地)が同じなので美しくて使いやすいです。
サイズについては何でもいいと思いますが、みなさんも紙のノートは必ず使ってもらった方がいいです。タブレットとアプリで勉強が完結する、とはゆめゆめ思わないようにしてください。

7 森永ラムネ

食べる方のラムネです。
ラムネの主成分であるブドウ糖は脳を動かすためのエネルギーだそうです。そう言われると、もう取り入れるしかありませんね。私は勉強しながらいつもラムネをぽりぽり食べていました。
私がよく食べていた一番有名な森永ラムネには、とても美味しいことに加え、もう一つ、やる気を引き出す効果があります。メーカーさんが受験生を応援するブランディングをしているため、中年おじさんもみんなと一緒に勉強をがんばっていて応援されてるような気分になってきます。受験シーズンは、パッケージに応援メッセージが書かれたお守りバージョンが発売されたり、スーパーでも特設の売り場が作られたりしています。社会人の資格試験の勉強はとても孤独です。その孤独を癒すためにSNSを紹介する方がいますが、私は時間泥棒のSNSよりラムネのパッケージを見た方がいいと思っています。
あと、勉強とは全く関係ありませんが、私の体感ではラムネは二日酔いに効果てきめんだと思います。ぜひ試してみてください。

8 DHAサプリ

プラシーボ効果も、立派な効果。

子どもの運動会で自分は走れると思って転ぶ父親を見たことがあります。勉強もそうです。受験生時代にどんどん覚えられていたことが社会人になって数年経ってから資格試験の勉強してみると、全然頭に入ってこないということが感じられると思います。とにかく覚えられないんです。

中年は脳が衰えています。せめてもの、わらにもすがる気持ちでも構いません。DHAのサプリは脳に効くと言われています。お金で解決できることです。効果があると信じるだけです、ぜひお試しください。

9 アロマオイル

おしゃれなアイテムです。
これもBGMやDHAサプリと同じで、何にどんな効果があるか所説あるかと思いますが、私としては効果が実感できたと思います。五感の中で脳にダイレクトに届くのは香りだけ、と言われています。「この香りがしたら勉強する」というスイッチになります。アロマというと敷居が高いように思う方や、自分には関係ないと思う方もいるかもしれませんが、アロマディフューザーにアロマオイルを入れるだけです。
香りについては、記憶力のアップにつながると言われているローズマリーがおすすめですが、個人的にはユーカリがすっきりして好きです。また、単一の香りに飽きてきたら柑橘系を少しブレンドするのもいいです。これは好みなので、何でもいいと思います。勉強に集中するためには、空いている感覚をすべて使った方が良いです。

10 ポモドーロテクニック

トマト料理が語源です。

タイマーを使い、25分勉強したら5分休む、という1セットを1ポモドーロとして繰り返していくものです。
これは、長時間勉強を続けるためには有効だったと思います。せっかくの休みの日に、朝起きていきなり「今日は10時間勉強しなければ」と思うと、やる気というよりもむしろ気が重くなります。25分ずつのポモドーロを1つ2つと積み重ねていき12ポモドーロを超えたあたりから、「今日はあと10ポモくらいできるかもしれない」と思うと意外と長時間の勉強も苦ではありません。
5分間の休憩のタイミングでは、軽くストレッチやヨガをやったり、目をつぶって仮眠的な休憩にしたり、過去に書いたノートを見てニヤニヤしたりしていました。あとは、5分でコマ切れ的に家事をするのもいいです。スマホのアプリで管理できるものもありますが、単純なキッチンタイマーの方が雑念が入らないのでおススメです。

まとめ:自分だけの「最強の勉強スタイル」を構築しよう

今回紹介した道具やテクニックは、どれも私が3年間の受験生活をサバイブするために必要不可欠だったものばかりです。

もちろん、すべてが全員に合うとは限りません。しかし、「これは面白そうだな」と思ったものをいくつか実験的に取り入れていくことで、あなただけの「最強の勉強フォーメーション」が完成します。

大人だからこそできる環境への投資を惜しまず、日々の仕事を両立しながら、一歩先へ進む勉強を 楽しんでいきましょう!

【都市計画×FP】区分所有法の改正で何が変わる?老朽化マンション対策を「自分事」にする市役所職員のお仕事

今回は、「マンション建て替え決議の割合緩和と市役所の仕事に与える影響」についてお話していきます。

自治体におけるマンションの老朽化問題

みなさんの働く自治体ではマンションはどれぐらい建っていますか。日本全国の住宅の中でマンションの割合は10%以上ということです。どれだけ郊外の自治体でも、市町村の中でも市単位であれば必ずいくつかのマンションはあるかと思います。

マンションについて最近言われる問題として「二重の老朽化」が挙げられます。

人口増加による住宅不足の時に建てられたマンションが築数十年経ち、さらに、そこに住んでいる人たちも年齢が高齢化していくという二重の老朽化が進んでいるそうです。

出生率が低くなっていく日本ですから、新しい住民に入れ替わることも少なく、高齢化がどんどん進んでいきます。マンションは管理が重要ですが、高齢者が多いと健全で効果的な自主管理がなされない傾向にあります。また、人口が減少したら空き部屋も増え管理費が徴収できなくなり、日々のメンテナンスに回せる予算が無くなり、計画的な大規模改修も進まずさらに老朽化が進むという悪循環に陥ってしまうマンションもあります。

まちの複雑な問題=市役所の出番

このように、市内にある老朽化マンション&住民の高齢化問題をどうにかしなければならないのが、基礎的自治体である市役所です。

市役所内の住宅管理課や都市計画課が担当するかと思います。しかし、マンションは区分所有の不動産であり、自治体が積極的にアプローチするのが難しい問題ではあるかと思います。やはり、健全にマンション運営がなされ、適切なタイミングで自発的に建て替えられるというのが理想の姿ではないでしょうか。

区分所有法に関するFP試験問題

そんなマンションの建て替えについて、どのような手続きが必要かFP試験で出題されます。具体的には不動産分野の区分所有法に関する問題です。

それではここで例題を解いてみましょう。

例題:区分所有建物の建て替え決議は集会において区分所有者および議決権の過半数の賛成が必要があり、この区分所有者および議決権の定数については規約で減ずることはできない。

正解はバツです。

建て替えの決議というのはマンションにおける決議の中でも最重要なものです。過半数の賛成でOKにできるような問題ではありません。

建て替えに必要な議決要件は、5分の4です。また法令改正により、耐震性の不足等がある場合には4分の3のに引き下げられます。

ちなみにこの議決権について、私は語呂合わせで「四の五(4/5)の言わずに建て替えて。ぼろいときには読み(4分の3)替えて」と覚えています。

マンション建て替えのまちづくりへの影響

昔建てられたマンションが建て替えられると、街並みも変わってきます。

最近はマンションを建て替える時、その費用を捻出するため、部屋数を増やして分譲して建て替え費用に充当することで、元の区分所有者の自己負担を抑えることができます。入居率がいい場合に限りますが、これは人口増につながります。

また、建て替えるマンションの路面に面する部分つまり一階フロアに店舗を入居させる場合もあります。例えば立地がいいマンションでしたらその一階にコンビニができれば便利に思う人が多いと思いますし、保育所や学童クラブができるパターンも増えています。また大規模マンションだとその一階部分に、集会場や出張所のような公共施設を併設することもできますね。

区分所有法における建て替え決議割合が緩和されることが、まちづくりへの影響がある、ということです。「総合計画」や「都市マスタープラン」への反映が必要な場合もあるかもしれません。民間施設であるマンションの建て替えであっても、市役所にとって他人事ではないですね。まあ市役所にとってみれば自分の市で起こっていることはすべて自分ごとです。市役所職員ならみんなそう考えてほしいものです。

市役所職員ならなんでも自分事へ

今回は、FP試験に出題される区分所有法の議決権割合問題から、市役所職員としてまち作りに与える影響について考えてみました。

普通のFP試験受験生にとっては単に割合の変更と解釈し、数字を覚えるだけかもしれませんが、市役所職員FP受験生としては、その割合の変更が及ぼすまちづくりの影響にまで考えを至らせで欲しいと思います。

そこまで想像を至らせたとき、FPの勉強はただの試験対策から、「明日からの実務を楽しくする最高の知識」になります。

市役所職員だからこそ、この生きた法律のダイナミズムを誰よりも楽しめるはずです。さあ、地域の未来をデザインする知識を、一緒に学び始めましょう!

【FP1級が断言】市役所職員は「何級」からスタートして「何級」を目指すべき?

はじめに:FP試験、何級から始めてどこまで受けるべき?

こんにちは、FP市役所です。

「市役所職員がスキルアップのためにFPを取るなら、何級から始めるべき?」という疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

今回は、4回の不合格を経てFP1級を掴み取った私の超リアルな泥臭い体験談を交えながら「市役所職員がFP試験を受けるなら、何級からスタートして、何級まで合格を目指せばいいのか」についてお話していきます。

FP試験、何級がゴール?スタートは?

FP試験、何級がゴール?スタートは?

1. スタート:迷わず「3級」から受けるべき理由

FP試験は、一定の要件(実務経験等)を満たせばいきなり2級から受験することも可能です。特に法律や制度に馴染みのある市役所職員なら「2級からでもいけるのでは?」と思いがちですが、私はあえて3級からのスタートを強くおすすめします。

理由はシンプル。「最初のハードルを下げて、勉強の楽しさを知るため」です。 3級は基礎的な問題が多く、市役所職員なら少しの対策で一発合格が十分に狙えます。

もし最初から2級に挑むと、テキストの序盤に出てくる「6つの係数(複雑な資金計算)」などでいきなりつまずき、そもそも勉強をやめてしまうリスクがあります。

「サクッと受かって自信をつける」。

仕事と勉強を両立させる生活習慣を作るためにも、3級というステップは最高の滑り台になります。

2. ゴール:実務で最強の武器になる「2級」

そして、市役所職員としてのゼネラリスト能力を最大化させるゴールが「2級」です。2級を取得すれば、福祉、税務、都市計画、あらゆる部署の基礎知識(共通言語)が網羅され、窓口業務や他部署との連携の質が劇的に上がります。

世間的に見ても、「FPの資格を持っています」というのはほぼ2級のことです。

3. その先にある「1級という底なし沼」

さて、日本一勤勉な職業である市役所職員のみなさんならば、確実に3級に合格し2級の勉強もがんばって、めでたく合格することでしょう。

「2級まで取れたから、最高峰の1級も!」と思うかもしれません。私は安易におすすめしません。なぜなら、1級は異次元の難易度だからです。

恥ずかしながら、私は1級の学科試験に4回落ち、5回目でようやく合格しました。しかもそのうち3回は「あと1〜2点」で涙をのんでいます。1級の試験(特に学科基礎)は、いくら知識を積み重ねても点数に直結しないような難問が連発するんです。

つまり、1級は「沼」なのです。

私が合格までに費やした時間は1,000時間以上です。

さらに言ってしまうと、がんばって1級を取得しても、独占業務(その資格が無いとできない仕事)はありませんし、世のファイナンシャルプランナーは2級どまりの方が多数います。FP1級の資格を持っていることのメリットはあまりないと思います。
それでももし受験しようと思うのであれば、今の生活の何かを犠牲にするような、それなりの覚悟が必要だと言うことはお伝えしておきます。

もう一つだけ付け加えておくと、FP1級学科試験の合格率は、平均すると10%前後ですが、一番低かったとき2023年5月試験で、その合格率は驚愕の3.51%です……

4. 市役所職員がノー勉で正解できるのは?

ではここで、各級ごとにどんな問題が出題されるのかを見ていきましょう。
特に、市役所職員が通常の業務の中で関わることのある分野について、それも特に勉強をしなくても解けるかもしれないような問題を、級ごとに出してみます。
実際に過去に出題された問題を、少し簡単な表現にしてあります。

FP3級の例題

マルバツ問題です。
土木建設系の部署の経験者なら簡単だと思いますし、家を建てた経験のある方も正解出来るかと思います。

 建築基準法の規定では、都市計画区域及び準都市計画区域内の建築物の敷地は、原則として幅員4m以上の道路に1.5m以上接しなければならない。

答えは、バツですね。
敷地は道路と接してなければならない、いわゆる接道義務です。その接する長さは1.5m ではなく2mです。接道しなければならない理由を考えれば分かります。敷地が2m以上道路に接していないと、横幅2mある自動車、つまり緊急車両が敷地内に入れませんから。

FP2級の例題

次は2級です。
2級は4択問題ですが、ここではマルバツ問題化しています。
先ほどは建築に関する問題でしたから、今度は社会保障の分野から出してみましょう。

国民年金の被保険者のうち3号被保険者の届出は、その者の配偶者が市町村(特別区 を含む)に直接提出しなければならない。

答えはバツです。
市役所では、国民年金の3号被保険者の手続きは受け付けていませんね。
届出の手続きは、3号被保険者の扶養者である2号被保険者が勤務する会社を通して、日本年金機構に提出されることになります。つまり、扶養されている方の手続きは不要です。
専業主婦の配偶者がいる市役所職員の方であれば、配偶者の方に市役所に年金の手続きに行ってもらった、なんてことはないと分かります。自分の住む自治体と職場がイコールの方ならばさらにイメージしやすく正解が導き出せる問題でした。

FP1級の例題

さて、最難関1級の問題です。
こちらもマルバツ問題化しましたが、狂気的難しさを消し去ることはできませんでした。

後期高齢者医療制度の被保険者は、後期高齢者医療広域連合の区域内の住所を有する 75歳以上の者、または後期高齢者医療広域連合の区域内に住所を有する60歳以上75歳未満の者であって一定の障害の状態にある旨の認定を受けた者であるが、生活保護受給者は被保険者とされない。

パッと見、漢字の量がやばいですね・・・
答えはバツです。どこが違っていたかわかりますか?
後期高齢者と言えば75歳以上ですが、障害認定を受けた方は75歳を待たずに認定後期高齢者になります。その下限年齢は、60歳ではなく65歳からです。
「40歳から65歳までが介護保険の2号保険者」→「65歳から認定後期高齢者」→「75歳でみんな後期高齢者」という年齢のつながりを覚えている市役所職員の方がいらっしゃったら、福祉の総合相談担当などもすぐに出来るのでは無いでしょうか。

5. とにかく市役所職員はみんな FP 試験の勉強しましょう

どうでしたか? 楽しかったですね。
3問ともどこが間違っていたかが分かり、正しく修正することもできたという方は、市役所職員として幅広い知識を持っていて素晴らしいと思います。
1問も分からなかったという方、大丈夫です。そのような方に、このブログを読んで欲しかったんです。
日々の生活から少し勉強時間を捻出し、FP 3級の勉強を始めてみましょう。知り合いの職員が関わっている業務や、いつか自分が異動して担当する業務の知識を得ることができるはずです。幅広い知識を持って業務に当たることは、提供できる市民サービスを一歩良いものにできます。FP試験は、ゼネラリストである市役所職員にぴったりの資格なんです。
さあ、どの問題ができたか、できなかったかに関係なく、みんな一緒にとにかくFP 試験の勉強をしましょう。

【市役所職員のiDeCo戦略】FP1級が教える「勉強より先にやるべき」資産形成術

はじめに:市役所職員にとって、iDeCoは「最強の実技教材」である

こんにちは、FP市役所です。 FP試験の勉強に励む皆さん、テキストの「確定拠出年金」のページで手が止まっていませんか?

実は、市役所職員(公務員)にとってiDeCoは、単なる節税手段ではありません。「自分のお金で体験する、最高の実技教材」なのです。 今回は、職員なら絶対に知っておくべき活用法を解説します。

iDeCoに関連するFP試験問題

今回は早速FP試験の問題に取り組んでみましょう、マルバツ問題です。

企業年金がない企業の従業員である個人型年金加入者(第二号加入者)は、その者に支払われる給与からの天引きにより事業主経由で掛金を納付することができる。

正解はマルです。
iDeCo(個人型年金)の掛け金は、職場である市役所が天引きしてくれるんですね。
無駄遣いする隙が無い、なんてありがたいことでしょうか。

企業型年金の掛け金には一ヶ月あたりの拠出限度額が設けられているが、個人型年金の掛け金には拠出限度額が設けられていない。

これはバツです。
企業年金と個人型年金のそれぞれの掛け金上限についてはここでは割愛しますが、市役所職員が二号被保険者であり、その限度額がいくらであるかは絶対に覚えておきましょう。

 朗報!2024年・2026年の制度改正で「上限」が激増する

例題からも分かるように、市役所職員にとってiDeCoの掛け金には上限があります。

  • 2024年11月まで: 月額1.2万円(年14.4万円)※少なすぎると不評でした

  • 2024年12月~: 月額2万円(年24万円)へ引き上げ

  • 2026年12月~(予定): 月額6.2万円(※DB等の他制度との合算枠)へ激増

市役所職員にとって、iDeCoの「物足りなさ」は過去の話になりつつあります。

以前は「おまけ」程度の存在でしたが、2026年の改正後は、公務員にとっても老後資金の主軸になり得る規模になります。

試験では「改正前・改正後」の数字を入れ替えて問われることがあるため、この推移は必ず押さえておきましょう。

市役所職員にとってのiDeCoメリットデメリット

さて、iDeCo上限額改正の経緯を説明してきましたが、そもそもみなさん、iDeCoやってますか?市役所職員だったらiDeCoやらなきゃダメですよ。
FP試験の勉強をおススメしている私ですが、勉強してる場合じゃありません。iDeCo始めてください。市役所職員にとってのiDeCoのメリットとデメリットをお伝えします。

メリット1 小規模企業共済等掛金控除が使える

控除を有効活用するのは節税のファーストステップ。iDeCoによって使える小規模企業共済等掛金控除は、公務員が利用できる数少ない所得控除の一つです。全額が所得から差し引かれるため、所得税・住民税の節税効果は絶大です。

メリット2 長期安定運用できて利益に税金ががかからない

定年まで安定して働ける公務員にとって、iDeCoの「原則60歳まで引き出せない」という制約は、むしろ「強制的な長期積立」という強みに変わります。日々の相場に一喜一憂せず、コツコツ積み立てるのに最適な職業なのです。

メリット3 老後の受け取りに所得控除がある

将来、一時金で受け取れば「退職所得控除」、年金形式なら「公的年金等控除」が適用されます。長生きリスクに備えるための強力な盾になります。

デメリット1 職員課を通さなければならない

iDeCoを始める際、避けて通れないのが「事業主証明書」を職員課に提出することです。「同期や知り合いがいる部署に、資産運用の書類を出すのは少し気恥ずかしい……」 そんな声も聞こえてきそうですが、断言します。「そんなことは、1ミリも気にしなくていい」です。

窓口で「マネーリテラシーが高い職員だな」と思われるだけです。淡々と書類を取り寄せ、一刻も早く運用を開始しましょう。出向等で年金種別が変わる際もポータビリティ制度があるため、手続きさえ踏めば資産は守られます。

デメリット2 出向によってはポータビリティの必要がある

市役所職員でも意外とたまに他団体に出向することがあります。同じ共済組合間であればポータビリティは必要ないんですが、民間企業や独立行政法人や一部事務組合などで年金の組合が変わってしまう場合、ポータビリティが必要なケースもあります。

その時にはちょっと面倒くさい手続きがありますが、しかし大きなデメリットはありません。上に出したメリットのほうがずっとずっと大きいです。すぐにiDeCoを始めましょう。

 

詳しくはお話しませんが、市役所職員の年金はiDeCoをしなくても三階建てです。さらにその上にもう一層、四階を建てる。これであなたの老後は盤石です。もう何も心配せずFPの勉強に集中できます。そうなるためのiDeCoです。さあすぐに職員課から手続き書類を取り寄せてください。

DBとDC、どっちがどっち?最強の暗記法

FP試験で混同しやすい「DB(確定給付)」と「DC(確定拠出)」。私が使っていた語呂合わせというか暗記法をお伝えします。

  • DB:D(確定)+B(分配:ぶんぱい) → もらう額(分配される額)が先に決まっている=確定給付

  • DC:D(確定)+C(コレクト:集める) → 拠出する額(集める額)が先に決まっている=確定拠出

※正しくはCはContribution(コントリビューション)ですが、試験対策としては「コレクト(orコレクション)」で覚えるのが最短ルートです!

まとめ:自分のiDeCoが「最強のテキスト」になる

「iDeCoに入っている」という事実だけで、試験に出てくる拠出上限や税制、給付の仕組みが「自分事」としてスッと頭に入ってきます。

知識は経験に勝てません。まずはiDeCoの手続きを始め、その実体験を持ってFP試験のテキストを開いてみてください。昨日の自分よりも、ずっと深く内容を理解できているはずです。

全国の職員の皆さん、老後の盤石な「4階建て」を目指して、一歩踏み出しましょう!

 

【現役職員が語る】市役所職員のためのFP2級最短合格術|仕事と両立する学習戦略

はじめに:FP2級こそ、市役所職員が「最強の武器」にするべき資格

こんにちは、FP市役所です。 

私が全国の市役所職員(町村職員含む)に、最も取得を強くお勧めするのがこのFP2級です。3級よりも深く、実務に即した知識が手に入るため、窓口での対応力や仕事への自信が劇的に変わります。

今回は、私が3級合格の翌朝から開始した「2級合格までのリアルな100日間」を公開します。

市役所職員のFP2級合格体験記

市役所職員のFP2級合格体験記

1. 鉄則:3級の熱が冷める前に「すぐ」開始する

FP2級合格への最大のコツは、「間髪入れずに始めること」です。 私は3級試験の翌朝から2級の勉強を開始しました。3級で得た基礎知識が新鮮なうちに上乗せするのが、最も効率が良いからです。

テキスト選びの「意外な落とし穴」

2級は学習量が増えるため、テキストとの相性が重要です。私は有名な「みんなが欲しかった」シリーズを購入しましたが、実は私には合いませんでした。 理由は、「紙質」です。 私はテキストにガンガン書き込みたい派なのですが、ツルツルした紙質だとペンが滑ってストレスを感じてしまったのです。結局、加筆しやすい紙質の別シリーズに切り替えました。

「内容の分かりやすさ」だけでなく、「書き心地(紙質)」をチェック

テキストに書き込みしない人なら関係ありませんが、テキストにも問題集にも書き込みしまくる私にとっては紙質は重要です。テキスト選びの際は、気になる方はテキストを手に取って紙質も選びましょう。

2. 平日の戦略:ルーティン化と「スマホのデトックス」

あまりあてにはなりませんが、FP2級合格までの勉強時間は300時間程度と言われています。試験前の詰め込みだけでは合格は難しいと思いますので、計画的にコツコツと勉強していくことが大切です。

市役所職員や社会人にとって、平日の2時間は貴重です。私は「いつ、どこでやるか」を完全に固定しました。

  • 朝活(1時間): 5時起床。静かな時間で思考力を使う学科演習。

  • 出勤準備・家事: YouTubeの解説動画を「耳学」。

  • 昼休み: スマホの「過去問道場」でアウトプット。

  • 就寝前(30分): 暗記項目に絞った最終チェック。

ここで効果的だったのが、スマホのトップ画面からSNSやニュースアプリを消したことです。「スキマ時間は勉強以外しない」という環境を強制的に作りました。

平日は、机上の勉強は日常生活の一部として当たり前に行い、それに上乗せできるスキマ時間の勉強をどれだけ確保できるかが鍵ですね。

3. 休日の戦略:ポモドーロで見えた「1日12時間」

平日の遅れを取り戻すため、土日はポモドーロ・テクニックをフル活用しました。ポモドーロ・テクニックとは、1回25分勉強したら5分休むという、集中力を維持する手法です。

休日は、1日12〜14ポモドーロをこなすことを目標に、家事と勉強を交互に配置。 「日曜の夜は翌日の仕事に備えて早めに寝る」というルールを守りつつ、1日の合計勉強時間を最大化させました。「仕事に支障をきたさない」ことが、公務員の資格試験における鉄則です。

4. 市役所職員ならではの「得意」と「苦労」

FP2級の勉強は楽しかったです。特に問題集を解くのが楽しいです。知らない知識がどんどん増えて解ける問題が増えていくことがとてもうれしかったです。

また、勉強を進める中で、市役所職員特有の感覚があることに気づきました。

  • 【得意】不動産・相続分野: 農地法や都市計画法は、まさに私たちの「日常」です。民法と相続税法の関係も、例規や通知に慣れている市役所職員ならスッと頭に入るはず。

  • 【苦労】ライフプラン(雇用保険): 私たちは雇用保険の適用外であることが多いため、失業給付の仕組みなどが全くイメージできません。ここは「身近な制度」として捉えられず、苦戦するポイント。割り切って暗記に徹しました。雇用保険は1級試験でも頻出分野ですが、ずっと苦手意識を持ったままでした。

5. 試験当日の戦術:実技は「解く順番」が鍵

当日の試験会場は、大学キャンパスではなく、貸会議室のようなところでした。ちなみに私が受けた試験は、FP協会実施の試験です。

かなり早めに到着し、会場の建物を確認してからそこには入らず、近くにあった神社にお参りしてきました。その後、会場近くのカフェで最終チェック。そのカフェのお客さんのほとんどがFP受験者でした。

試験会場入場可能時間になり、会場に入り自分の席に着いたところ、会場の一番後ろで端っこの最高にいい席でした。広めの机に一人がけで、きれいなジュータンだから靴を脱いでリラックスすることができました。

午前中の学科試験、当初の目標は制限時間30分前退出でしたが、金融で分からない単語が出てきて時間を取られてしまい、4択のうち最後の2択から絞れない問題がいくつも出てきました。このあたりから、途中退出は無理かと思い始めました。途中退出OKになっても出ていくのは50人くらいいる中で3人くらい。みんなも時間かけてるなぁ、と思いました。途中退出どころか、さっぱり分からない問題がいくつもあり、時間が足りないくらい焦ってきました。結局しっかりした見直しもできず、制限時間終了。

お昼は朝行ったカフェに直行しましたが、すでに満席でした。その他周辺のカフェも入ることができず、10分以上歩いたところのカフェに到着。ささっと軽めの昼食にして、会場に戻りました。スムーズに店に入れなかったものの、歩いたことはよい気分転換になった、ととらえることにしました。会場で歯磨きし、戦略的にギリギリで着席。

午後の実技試験は、こんな作戦で行くことにしました。

実技試験、私の戦略:

  1. 「保険証書の読み取り」から解く: 集中力が必要ですが、落ち着いて解けば確実に得点源になります。集中力満タンの最初に取り掛かる。

  2. 難しい問題は即・後回し: 解ける問題から片付けることで心に余裕を作り、最後に難問をリラックスして攻略しました。

実技はつまづくことなく解けましたが、学科同様に時間いっぱいまでかかりました。学科の120分は長くて疲れますが、実技の90分は気が抜けず集中しっぱなしで解く必要があります。どちらもとにかくへとへとに疲れました。

6.試験終了後の気持ち

疲れ切って会場を出ました。

あまりに疲れて、試験会場から直接駅に向かう気分になれず、とぼとぼと1駅分歩きました。ぼんやり、何も考えずに30分くらい歩き、隣の駅から電車に乗り、帰宅しました。

FP3級と2級は当日発表の解答速報で、合否をほぼ正確に確認できます。帰宅後、とにかく胃が痛く食欲がわくこともなく、解答速報を見たくないと思いました。

でも見たい、いや怖い。そんな風にそわそわすること約5分。

意を決して解答速報を確認しました。学科も実技も6割越え、安心しました。出来は全然よくなかったけど、たぶん受かった、というライン。

後日送られてきた合格通知では、学科が39/60、実技が79/100でした。3級のときとは逆に、2級では学科がギリギリでした。

まとめ:資格試験は「日常」を「特別な日」に変える

YouTubeでFP講師の方がやってくださっているお疲れ様ライブを見ながらビールを飲んで、ようやく落ち着きました。ひさしぶりに飲んだビールが本当にうまい。

「ほとんどの人にとっては、普通の日常、いつもの日曜日。それが自分にとっては、努力の集大成の特別な日」そんな風に感じました。

FP2級の勉強は、単なる知識習得だけでなく、「自分で決めた目標を達成する」という自己肯定感を授けてくれました。 市役所の仕事にさらなる誇りを持てるようになるFP2級。皆さんも、その扉を開けてみませんか?

次は、いよいよ「恐怖のFP1級挑戦記」へ続きます……。