FP市役所

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市役所職員にしかできない効率的なFP試験勉強法

 

みなさんこんにちは FP 市役所です。毎日のお仕事、お疲れさまです。

今回は、「市役所職員ならではのFP試験勉強法」についてお話していきます。

 

 

市役所職員に最適なFP試験の教材は、仕事そのもの

一般的に、FP試験の勉強を始めてみると、初めて聞く単語や漢字が多くて嫌になってしまうケースがあります。しかし、市役所職員にとっては、FP試験の範囲は市役所の仕事に関連しているものが多く、普通の方よりも有利な点があると思います。

「この言葉、ちょっと聞いたことがある」ということが、一般の方よりはずっと多いはずです。その点を活かして最も最適な勉強をすると、勉強を継続する事につながるとともに、合格への近道にもなると思いますので、その方法について説明していきます。

 

仕事の知識をFP試験勉強に活かす

FP試験は6つの分野に分かれます。そのうち、タックスプランニングはもちろん、保険年金分野や不動産分野においては、市役所の仕事と関連が深い部分がたくさんあります。

自分が直接その分野に配属されていなくても、他部署の資料や市の刊行物を見ることで、市役所が行っている様々な分野の仕事の内容を知ることができます。

また、その分野に関連する部署に配属されている知り合いがいる場合も多いと思います。その知り合いに生の情報を聞くことで、FP試験のテキストだけではわからないままの情報が感じ取れることがあります。一般の方にとっては試験勉強で知る単語が、市役所職員にとっては仕事で使う生きた言葉、になるのです。

 

仕事自体が教材になる

FP試験は級を問わず、学科と実技の試験に分かれます。3級の学科試験はマルバツ問題と三択問題、2級と1級の学科は四択問題ですが、四択と言っても1つの選択肢ごとに正誤を考える、マルバツ問題の集まりです。

ここで1問、市役所の職員であれば解答できるであろう問題を出してみます。

 

問:都市計画法によれば、市街化区域については、用途地域を定めるものとし、市街化調整区域については、原則として用途地域を定めないものとされている。

 

答えはマルですね。

建設部局に行ったことがないのでよくわからないという方もいるかと思いますが、市役所がまちづくりをしているということは誰でもご存知だと思います。

市役所が積極的にまちづくりをしたいエリアが市街化区域、市役所が今の状態でそのまま残しておきたいエリアが市街化調整区域と考えればわかります。

あなたの働いているまちの市街化区域と市街化調整区域、どこだか分かりますか?

自治体によっては市街化調整区域が無いところもあるかと思いますが、働いている場所の街並みを思い出せば、どういう場所が市街化区域でどういう場所が市街化区域でないか、イメージがつきやすいと思います。

仕事で外回りをするときは、「都市計画図」と照らし合わせて用途地域を確認するのも良いと思います。まちづくりの総合計画である「都市マスタープラン」なども聞いたことがあるのではないでしょうか。これに目を通すのもいいですね。

都市計画や用途地域は、都市計画部門や建設用地部門だけではなく、税務関係、農業関係、政策関係など幅広い部門で必要な知識です。

 

仕事のスキマ時間に他部署の仕事を知る

市役所の仕事に精通していると、それだけで解ける問題がたくさんあります。また、一般の方にはイメージしづらい分野も、市役所の職員であれば仕事と関連付けて覚えることができます。

「予算書」「決算書」「事務報告書」などを見るのも、他部署の業務を理解する一つの方法です。ちなみに「事務報告書」は、地方自治法において、決算審査の際に作成しなければならないと定められている書類です。

議会中継を見たり、議会資料に目を通したり、これも仕事中にできます。市のホームページの閲覧も、仕事中のちょっとした時間に見ていても怒られることはないと思います。

私たちの言葉で言えば、「職務専念義務違反には該当しない」、ですね。

他部署の方と食事をしたり飲みに行ったりした時に、少し仕事の話を聞くのもいいですね。飲みに行くと仕事の愚痴や私生活の話に終始してしまいがちですが、業務一般のことをお話すると相手の仕事に対するスタンスなども見えてきて、お互いの理解が深まりますし、自分の評価も上がると思います。

 

市役所の仕事=FP試験の勉強

そもそも私が市役所職員にFP試験の受験をおすすめしている一番の理由は、市役所の仕事とFPの勉強に関連があるからです。

資格試験の勉強は家に帰ってからコツコツやるものと思いがちですが、市役所職員のFP試験勉強については、本来の仕事を一所懸命することと、他部署の仕事に興味を持つことが試験勉強につながっていきます。資格試験の合格が近づきつつ、仕事の幅も広がっていく、というとてもお得なものです。

みなさんも視野を広げて仕事することで、どんどんFP試験の知識を身につけていってください。