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市役所職員のFP3級合格体験記

みなさん、こんにちは。FP市役所です。
お仕事お疲れさまです、FP試験の勉強はかどっていますか?
今回は、市役所で働きながら勉強を続けFP1級を取得した私の「FP3級合格体験記」についてお話していきます。
これからFPの勉強を始めようか迷っている方や、3級の勉強のモチベーションが続かない方の参考になれば幸いです。

 

受験のきっかけは、投資

私は、FP3級受験からFP1級合格まで、3年弱かかりました。したがって、FP試験に興味を持ち始めたのは、FP1級完全合格の3年以上前ということになります。
以前から株式投資やFXのチャート分析などで資産運用をしていましたが、もっと体系的に投資に役立つ知識を学ぶことができないかと日頃から思っていました。そこで投資の知識に関連がありそうな金融系の資格で、ファイナンシャルプランナーというものがあることを知りました。

 

目指すは1級

ファイナンシャルプランナー資格を調べてみると、特に3級と2級は、とても人気がある資格であることがよくわかりました。
特に入門編である3級は受験者が多く、社会人だけでなく学生や主婦の方も受験しているということです。3級はそれほど難しくなく合格できそうで、一部の人は勉強を継続して2級を取る、というのがよくあるケースのようでした。
そこで私はこう思いました。
「すでにFP2級を持っている人は世の中にたくさんいる。今後、FP資格を持っている人と出会うことがあるかもしれない。その時に『私もファイナンシャルプランナーの資格持ってるんですよ、1級を(どやっ)』って言いたいな」。
それだけの理由で目指すならばFP1級まで取る、と決めて勉強を始めました。
ちなみに私は市役所の仕事が大好きなので、ファイナンシャルプランナーとして仕事をする気持ちはまったくありませんでした。それは3級の勉強を始めたころも、1級を取った今も変わっていません。

 

FP試験勉強って市役所の仕事試験?

受験勉強的な試験に向けた本格的な勉強といえば、大学入試の後は市役所に入職する時の試験です。
自分が年を取ったのもありますし、時代が変わって勉強方法そのものが変わっているはずと思い、まずは勉強方法を調べました。
最初に問題を解き、わからないところをテキストで調べる、というのは昔と変わらない勉強法だなと思いました。ただ、現在は、「テキストで調べる」つまり、インプットの部分が変わっています。インターネットの検索やYouTubeの動画に頼る、ということがインプットの中心になっています。
そこでまずは、前回試験の問題をプリントアウトして、同じ制限時間で解いてみました。まさにそこで気がつきました。「なんか仕事で聞いたことがあるような単語が結構出てくるな。これとか、職場にいるあいつだったら知ってることかもな」ということをたびたび感じました。
国民年金や固定資産税、用途地域、建ぺい率など、市役所職員であればどの部署にいても聞くことがある単語です。
金融分野については、市役所業務とはあまり関連がないことも多いですが、もともと投資をやっていたので、知っていることも多かったです。知っている単語が多く、3級はマルバツ問題と3択問題なので、過去問を解いたところ5割弱は取ることができることが分かりました。FP試験の合格基準は6割ですから、もう少しです。

 

使用したテキストはコレ

過去問を1回解いた後、今度はテキストを買って一通り読むことにしました。とはいえ、一通り読むと言ってもカフェで2時間程度さらっと読んだだけです。
過去問を解いた後なので、あぁこういうことなのね、ここに書いてあるんだな、というのがわかる程度で十分です。
ちなみに、私がFP3級の勉強で使用したテキストは、「ナツメ社 一発合格!FP技能士3級完全攻略テキスト」というものですが、このシリーズはもう出版されていないようです。当時もあまり使っている人は見かけませんでしたが、私にはとても合っているテキストでした。何より、紙質がざらざらしていて私好みでした。

 

テスト前の仕上げ

テキストを読み終えた後は、もう過去問を周回するだけです。聞いたことがない分野や学科と実技で共通しそうな部分を覚えることは、時間的なコスパがいいので、その問題を中心にやっていきました。
同時に、一通り体系的にも勉強したいと思っていたので、YouTubeの動画でFP3級の解説をしているものを最初から最後まで見ました。現在では、FP試験についても色々なコンテンツがあるかと思いますが、私が勉強した時は本当に1つか2つのチャンネルという感じでした。
ただやはり、YouTubeの動画というのはとてもいいです。ご飯を食べながら見ることもできるし、お風呂に入りながらでも見られます。何なら苦手な部分は晩酌をしながらぼんやりとでも繰り返し見ることで、まるまる覚えることができます。
正直言って、当時の心境は「大して勉強しなくても3級は受かるんじゃないかな、もう2級の勉強始めちゃおうかな」ぐらいでした。

 

試験当日

試験会場は、自宅から電車で30分程度のところにある大学でした。何度も行ったことがある有名大学だったので、下調べをする必要はありませんでした。
余裕を持って会場に着きましたが、教室内に時計がなく、腕時計を持ってきて良かったと思いました。あと、水分補給に小さなペットボトルの水を持ってきました。
試験中の気分転換は、水を飲むのが一番いいと思います。あまり綺麗な話じゃありませんが、水を口に含みくちゅくちゅするとその音が刺激になって脳が活性化されるというのが、私の持論です。
午前の学科試験は、時間に余裕を持って終わりました。時間前に退出するつもりでしたので、ゆっくり見直しをしてから提出することにしました。最終チェックは、「正しいものを見つけるのか、誤りを探すのかを間違えていないか」を中心に確認することに決めていました。
途中退室をしたことで、ランチも混まずに食べることができました。ランチ後は、気分転換に持参したおやつとコーヒーを大学のベンチで食べました。歯磨きをして教室に戻ります。午前と午後の試験の間に歯磨きをするのは、絶対的におすすめです。
午後の実技は、試験時間ぴったりに終わりました。ゆっくりやってちょうどいいぐらいだと思います。手応えとしては、「満点取れちゃうんじゃないのかな」というぐらいでした。

 

試験後

試験が終わった充実感や達成感を忘れないうちに、その足で書店に行き、2級のテキスト選びをしました。
2級は3級と違いしっかり勉強しなければいけないと思い、受験生の評判でテキストを決めました。私が買ったテキストは「みんなが欲しかったFPの教科書」シリーズです。多分、FPテキストの中で最もメジャーなテキストではないでしょうか。
しかし、私にとってはこれが失敗でした。このことについては2級合格体験記で触れることにします。
試験結果については、手ごたえどおり合格。ただし得点は、学科が53/60、実技は65/100、ということで、合格ラインは60%なので実技がけっこう危なっかしい結果になっていました。

 

まとめ

こういった感じで、FP3級はそれほど入れ込む必要もなく合格することができました。勉強期間は、ざっくり1か月程度、1日1〜2時間、合計で50時間といったところです。
簡単に合格できたのは、市役所職員としての知識があったからだと思います。もし、市役所職員の方でFPの勉強を始めようか悩んている方がいれば、3級は気軽に受けてもらっていいと思います。
私は、3級の勉強がサクサクと進んだため、勉強することが楽しくなってきました。資格試験の勉強をする、ということ自体が仕事の気分転換にもなりました。これは、2級の勉強に弾みをつけるきっかけにもなったと思います。

以上、私のFP3級合格体験記でした。
みなさんの受験の参考や勉強のきっかけになれば幸いです。