FP市役所

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市役所職員に朗報!iDeCo限界突破!FPの勉強してる場合じゃない

 

みなさんこんにちは、FP市役所です。
FP試験の勉強、はかどってますか?
今回は、「市役所職員にとってのiDeCo」についてお話していきます。

 

iDeCoに関連するFP試験問題

今回は早速FP試験の問題に取り組んでみましょう、マルバツ問題です。

例題

企業年金がない企業の従業員である個人型年金加入者(第二号加入者)は、その者に支払われる給与からの天引きにより事業主経由で掛金を納付することができる。

 

正解はマルです。
iDeCo(個人型年金)の掛け金は、職場である市役所が天引きしてくれるんですね。
無駄遣いする隙が無い、なんてありがたいことでしょうか。

 

例題

企業型年金の掛け金には一ヶ月あたりの拠出限度額が設けられているが、個人型年金の掛け金には拠出限度額が設けられていない。

 

これはバツです。
企業年金と個人型年金のそれぞれの掛け金上限についてはここでは割愛しますが、市役所職員が二号被保険者であり、限度額がたったの1万2千円であるということは絶対に覚えておきましょう。

 

市役所職員のiDeCoの限界

例題からも分かるように、市役所職員にとってiDeCoの掛け金上限は月1万2千円です。
年間で14万4千円です。なんと少ないことでしょう。
国民年金一号保険者や国民年金基金にとっての上限月6万8千円と比べると、月1万2千円が年金の上乗せになるんでしょうか?いや、ならない。そんな風に思っていた市役所職員の方々もいらっしゃるかと思います。
しかし朗報です。
2024年の法改正により、公務員のiDeCo掛け金上限が月額2万円に引き上げられるということになりました。これは良いニュースですね。
年間24万円となれば、年金の多少のプラスと考えることもできると思います。

 

市役所職員にとってのiDeCoメリットデメリット

さて、iDeCo改正のニュースについて話をしてきましたが、そもそもみなさん、iDeCoやってますか?市役所職員だったらiDeCoやらなきゃダメですよ。
FP試験の勉強をおススメしている私ですが、勉強してる場合じゃありません。iDeCo始めてください。市役所職員にとってのiDeCoのメリットを3つお伝えします。

メリット1 小規模企業共済等掛金控除が使える

控除を有効活用するのは節税のファーストステップです。いろんな控除がありますが、市役所職員にとって、小規模企業共済等掛金控除を使うことができるのはiDeCoくらいしかありません。

メリット2 長期安定運用できて利益に税金ががかからない

市役所職員として毎日楽しく働いているみなさん、きっと途中で転職したりすることはないと思います。長く働いている期間積み立てていると、長期運用することになりますので、必ずとは言いませんがきっと利益が出ることでしょう。この利益に対して課税されないんです。これは安定して働いている市役所職員だから増減を気にせずコツコツ積立てできる、とても大きなメリットでしょう。

メリット3 老後の受け取りに所得控除がある

市役所職員のみなさんは、健全な仕事と安定した生活から、幸せなことにきっと長生きすることでしょう。一般的には多くの方がiDeCoを一括で受け取るようですが、長生きするのであれば年金払いで受けることもいい選択だと思います。一括の場合は退職所得控除、年金受取の場合は公的年金等控除、どちらの受け取り方にしても所得控除があるということも大きなメリットです。

iDeCo大好きな私が熱く語ってしまいました。市役所職員にとってのiDeCoのデメリットも、ちょっとだけ話しましょう。

デメリット1 職員課を通さなければならない

一般的に市役所の職員がiDeCoを始める時には勤務先である市役所の職員課に届け出を出す必要があります。これがちょっと面倒くさいのとちょっと気恥ずかしいという気持ちになる人もいるかと思います。何なら知り合いや同期がいる部署です。市役所職員には、まだまだマネーリテラシーが高くない人も多いです。その中でiDeCoを使って資産運用をするということが照れくさい、と思うような空気がなくはないかもしれないです。でもはっきり言います、そんなことは気にすんな。さっさと職員課に書類を出して淡々とiDeCo始めましょう。

デメリット2 出向によってはポータビリティの必要がある

市役所職員でも意外とたまに他団体に出向することがあります。同じ共済組合間であればポータビリティは必要ないんですが、民間企業や独立行政法人や一部事務組合などで年金の組合が変わってしまう場合、ポータビリティが必要なケースもあります。その時にはちょっと面倒くさい手続きがありますが、しかし大きなデメリットはありません。上に出したメリットのほうがずっとずっと大きいです。すぐにiDeCoを始めましょう。

 

詳しくはお話しませんが、市役所職員の年金はiDeCoをしなくても三階建てです。さらにその上にもう一層、四階を建てる。これであなたの老後は盤石です。もう何も心配せずFPの勉強に集中できます。そうなるためのiDeCoです。さあすぐに職員課から手続き書類を取り寄せてください。

 

DBとDCの暗記法

そうそう、これはおまけの話になりますが、FPの勉強の中で確定給付企業年金(DB)と確定拠出年金(DC)のDBとDCについて、どっちがどっちだかこんがらがっちゃって覚えられないというケースがあるかもしれません。
私が使っていた語呂合わせというか暗記法をお伝えします。
まずDBもDCも「D」は「確定」です。そしてBかCかで判断します。
「B」は「分配」のブ(B)、給付は分配することだから、確定給付です。
「C」は「コレクト」の(C)、拠出は集めることだから、確定拠出です。
さあどうでしょうか、DBは分配が確定しているから確定給付年金、DCはコレクト(コレクション)する金額が確定しているから確定拠出年金。こんなふうに覚えていただいてはいかがでしょうか。
ちなみにDCについて正しくはコレクトでなくコントリビューション(Defined Contribution)です。必要に応じ語呂合わせでなく正確に覚えるようにしてくださいね。

 

iDeCoを始めて、さぁ勉強に集中しましょう

今回は市役所職員にとってのiDeCoについてお話ししました。
確定給付年金確定拠出年金の上限額や取り扱いは、FP試験の頻出問題です。もしも覚えにくいという方は紹介した語呂合わせを使うのもありですが、一番手っ取り早いのは自分がiDeCoに入ることです。自分が入ったのかDBなのかDCなのか、上限額は1万2千円で年間14万4千円なのか、これは絶対に忘れない知識になると思います。
まずはFPの勉強を始め、そしてiDeCoに入り、その知識と経験を生かしてさらにFPの勉強を進めてください。
この記事が、市役所職員のみなさんのマネーリテラシーを少しでも開ける一助になれば幸いです。
それではみなさん引き続き勉強頑張ってください。